道は星の数。そんなコピーがありました。

道
かつて、「道は星の数。」というコピーがありました。作ったのは、あの糸井重里さん。
CMは、まさに、なつかCM。バブル絶頂期のCM。
エリマキトカゲの突拍子もない走りっぷりで話題になりました。


僕が途中入社した広告代理店で制作していたので、入った時に聞いた話では「あの企画は、オレのアイデア!」と言う人が何人もいたとか(笑)

ナレーションでは、ポスターのシンプルなキャッチフレーズがアレンジされ、
道は星の数ほどあります。
のびのびと好きな道を行きましょうよ。

と語りかけていました。
のびのびと好きな道を、か。うん、いいよね、それ。

ちょうど読み終えた『平均思考を捨てなさい』という本の中に、赤ちゃんがハイハイに至る成長過程を詳しく調査した研究者の話が出てきます。
調べた結果、ハイハイに至る正常な道など存在しないことを突き止めます。28人の幼児を調べた結果、道は1つどころか25種類もあったとか。
「平均」的とされる成長過程と比べて、「うちの子は大丈夫かしら」なんて気にしちゃいがちだけど、そんなことは意味がなかったというわけで。
赤ちゃんの成長にかぎらず、人は、なんとなく「標準的なコース」を意識しちゃうけど、身体の成長にしろ、勉強、進学、就職、結婚…みんな違う。
それを、この本では「迂回路の原理」として紹介してくれています。
人には自分にあった「迂回路」があることをしっかり理解して、生きていくべきだと教えてくれるのです、科学的に。

人の成長や成功だって、おんなじか。
どこかに引っかかっちゃって余計な時間がかかっちゃうこともあるし、寄り道したくなっちゃうかもしれないし、モーレツに早く駆けぬけていっちゃう強者もいる。
そういうもんなんですよね。道も、ひとそれぞれ。

僕は、そうだなー。もう50代半ばですからね。
大器晩成、ってことにしておきましょう。
いろんな道を通ってきて、それなりにいい思いもしてはきましたが(笑)
途中で会社員って道を辿り続けるのをやめて、さんぽ道に入っちゃいましたからね。
でも、ゆっくり歩いているぶん、風景を楽しんだり、寄り道を楽しんでるのさ。
と、うそぶいておきます。

道は星の数。

勇気でる。いい言葉だよなぁ、ほんと^_^

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