文章力養成コーチ・松嶋有香さん 第4話 「新体操って、やせられるんですか?」

001 松嶋有香さん 文章力養成コーチ・文章コンサルタント あっちだ!って、光が見えてきた。 

あっちだ!っていう光が見えてきた。


001 松嶋有香 さん

文章力養成コーチ・文章コンサルタント
プロフィール
プロローグのようなもの
第1話   第2話  第3話

第4話 「新体操って、やせられるんですか?」

高校時代はガールズバンドで、音楽一筋!!
…かと思いきや、彼女は実は意外なこともやっていました。
部活では、今の彼女を知ってる人からは想像できない世界にいたのでした。
中学は、なんと茶道部(笑)。そして、高校では…。

さんぽ屋:じゃあ、高校の時は音楽ばっかりやってたの?

松嶋:高校の時はね、新体操をやってたんですよ。

さんぽ屋:はーーーん?(笑)
えっと、ごめん。中学の時の部活のことも聞いてなかった。中学では何部だったの?

松嶋:茶道部。

さんぽ屋:はーーーーーーん???(笑)

松嶋:(笑)

さんぽ屋:ちょっと待ってよ! 中学は何だって?

松嶋:中学は茶道部。

さんぽ屋:まだ文系色が強いってこと?

松嶋:そうですね。なんで茶道部に入ったかって言うと、和菓子がとても美味しそうだったから。和菓子から、私の「和」が始まってるんですよ。

さんぽ屋:「和」が好きだから、茶道じゃないの?(笑)

松嶋:和菓子って、すごく見た目がきれいですよね。季節が入ってるじゃないですか。あれがたまらなく好きで。
茶道部では月に1回お茶会があって、新入生歓迎会の時に、茶道部は部費を納めれば、お茶菓子が食べられるって説明があって。その時にお茶菓子を見て、「こんなきれいなものがこの世の中にあるんだ」って思ったの。食べたら美味しくてねー。
それに、祖母が茶道をやってたんですよ。祖母がお茶をやっているのは見てたんですけど、お茶菓子がそんなに美味しいものだとは思ってなくて。こんなお茶菓子が毎月食べられるんだったら、茶道部っていいなと思ったの。

さんぽ屋:そんな理由で、3年間ちゃんとやれたの?

松嶋:やりました。部長もやりました。

さんぽ屋:ああ。やっぱりその頃は、リーダーシップが取れる人に完全になってるんだ。

松嶋:なんでかな? 人の言うことを聞くぐらいなら、自分が決めたいって思ってた。

さんぽ屋:やっぱりキャラクターは変わってるんですね。もしかしたら、内包していたものが出たのかもしれないけど。

松嶋:出たのかも。爆発したのかもしれないね。
そして、茶道の3年間座り続ける部活は太るわけですよ。

さんぽ屋:そうなの?

松嶋:動かないし、食べるだけ食べるし。

さんぽ屋:食べるだけ食べるったって、そんな量じゃないでしょ。

松嶋:でも、すごく食べたんですよ。

さんぽ屋:あ、食べちゃったんだ(笑)

松嶋:しかも高校受験の時に、夜食のラーメンにハマりまして。

さんぽ屋:あらま。

松嶋:ハマっちゃったら、もう太っちゃって(笑)
そして受験も終えて、高校に入ったばかりの頃。なにかのはずみで体育館を見に行った時に、新体操部が部活をやってまして。ひとりの先輩がリボンのソロを踊ってたんですね。細くて、きれいでね。その人は優秀で、卒業後に新体操で体育系の大学に行ったぐらいの人なの。近くにいた先輩に「新体操って、あんなふうにやせられるんですか?」って聞いたら、「やせられます」って言うので…。

さんぽ屋:やせられるから、新体操?

松嶋:あんなふうにやせたら素敵だと思って、新体操部に入ったの(笑)

さんぽ屋:それで入っちゃうの!?(笑)

  松嶋:入っちゃったの(笑)

さんぽ屋:頭いいんだか、悪いんだかよくわからないよ(笑)

松嶋:でも、やせたんですよ(笑)。やせたんですけど、運動神経は無いから。

さんぽ屋:やっぱり無いんだ(笑)

松嶋:あいかわらず運動神経は無いんで、レギュラーにはなれず。

さんぽ屋:でも、辞めなかったの?

松嶋:辞めなかったですね。

さんぽ屋:やっぱ、ガッツあるんだ。

松嶋:うーん。

さんぽ屋:だって、キツイでしょ?

松嶋:キツイからやせるんですけどね。
副部長になって、踊りのデザインとかしてました。構成とかを考える。あれは、顧問の先生が、運動神経の無い私をかわいそうだと思って、役割を与えてくれたんでしょうね。リボンって6メートルあるんですけど、そのデザインとか。

さんぽ屋:リボンのデザインをしたりするの?

松嶋:そう。リボンって、それまでは単色しかなかったんですよ。真っ赤とか。真っ青とか。私が先生に「白いリボンを買ってきて、色を着けたら面白いんじゃないか」って言ったら、「じゃあ勉強して、あなたが色をつけてみてごらんなさい」って言うので勉強して。
ダイロンっていう染具があるんですけど、それで色を着けて、白から赤へのグラデーションのリボンを作ったの。塗ったらきれいでね。あ、これ七色にしようと思って七色のリボンを作ったんですよ。
そしたらね、それがメチャクチャ流行って。「どうなってるの?」「それ、どこで買ったの?」って、いろんな学校の人たちがそのリボンの秘密を聞きに来て。「いや、白いリボン買って染めたんです」「何で染めたの?」「ダイロンっていうので染めました」ってやってた。

さんぽ屋:ヒットメーカーじゃん!

松嶋:そーそーそー(笑) 私、あの時、特許を取れば良かったな(笑) 今ではグラデーションは普通に市販されているんですけどね。あれの発案者は私だよな、って今でも思ってるんだけど。

松嶋:ところで、この店、まだ居ていいんですかね?

さんぽ屋:だいぶいるけどねー。でも、大丈夫そうですよ、まだお客さんいるから。大丈夫なんだけど、このインタビュー、一日で終わるのかな(笑)

松嶋:まだ高校生ですけど(笑)

さんぽ屋:話、すっごく面白い。もうちょっとこのまま聞こうかな。
それで、高校生でバンドやって新体操やって…。あれ? 新体操やりながらバンドもやってたの??

松嶋:そうなんですよ。よくやりましたよね。でもね、大学受験が近づくにつれて部活もなくなり。

さんぽ屋:勉強は、あいかわらずできたの?

  松嶋:だんだんできなくなっていきましたね、さすがに。

さんぽ屋:そーかー。で、大学はどうしたの?

松嶋:大学は入れるところならどこでもいいやと思って、東京の大学もいくつも受けたんですけど。当時は、国公立大学は共通一次試験だったでしょ。その一次試験で、わからなくて適当に書いた答がほとんど合っていて、まぐれの高得点を出しまして(笑)
先生に「お前、静岡大学に行けるぞ!」って言われて。全然無理だと思ってたんですけど、グワーッて二次の勉強がんばって、なんとか受かって。

さんぽ屋:それで受かっちゃうの??

松嶋:フフフッ(笑)

さんぽ屋:ま、「持ってる」ってヤツですね(笑) それで、大学では?

(つづく)

茶道やって、新体操やって、バンドもやって。
で、大学では何をやるかというと…。ってところで第5話へ。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう